目次
第1部 総論(ジェチポスポリタ、あるいはポーランドにおける共和主義の伝統について;前近代と近代のレスプブリカ―ポーランドからヨーロッパの国制観念をかいまみる;ポーランド史における三つの自由;ポーランド「防壁」論の歴史的考察)
第2部 中世史(初期中世ポーランドの国家・社会構造―公の権利体制の研究;初期中世ポーランドの貢祖「ナジャズ」について;初期中世ポーランドの運搬と交通奉仕義務―プシェヴドを中心に;初期中世ポーランドにおける騎士の権利と大土地所有―ルーシへのまなざしをもって;一三世紀ポーランドの都市改革と「ドイツ法」―一二五三年のポズナンの建設特許状を中心にして;一二五三年のポズナン市のロカーツィア―その事業過程と空間的構造を中心にして;シトー会修道院『ヘンリクフの書』にみる一三世紀ポーランド社会の変容―土地領主制・「公の農民」・ドイツ植民;盛期中世における植民法としてのドイツ法とその起源―ベネディクト・ジェンターラの論文紹介を中心として;一四-一五世紀前半のポーランドにおける王と国家と社会―共和主義の起源に関する一考察;戴冠祭式書にみる中近世ポーランド王権への神の宿り方―テオクラシー的専制と合意)
第3部 近世・近代史(ヤギェウォ家時代のポーランドにおける国王選挙とシュラフタ;スタニスワフ・コナルスキの著書にみるリベルム・ヴェト;ポーランドのリベルム・ヴェト考―その法的根拠について;ポーランド四年議会と社会の近代化―一七九一年都市法を中心にして;ポーランド四年議会(一七八八-九二)におけるユダヤ人問題と都市
マテウシュ・ブトゥリモーヴィチ『ポーランドのユダヤ人を国にとって有益な公民にする方法』一七八九年
タデウシュ・コシチューシュコとアメリカ独立革命三つの論点
一八四六年のポーランド―クラクフ蜂起とガリツィア農民運動
シュラフタ共和政とポーランドのお国柄)
著者等紹介
井内敏夫[イノウチトシオ]
1947年徳島県小松島市に生まれる。1967年早稲田大学第一文学部入学。1971‐73年ポーランド政府給費留学(ワルシャワ大学歴史学部)。1981年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程史学(西洋史)専攻退学。1977年早稲田大学文学部助手。1981年から同文学部専任講師、助教授、教授。1991年から同大学院文学研究科でロシア・東欧史のゼミを担当。2018年早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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鏡裕之