内容説明
比較文明学会きっての論客が、比較文明文化を学の中心に据えて、日本の文明文化を論じる。日本の文化は、琉球、蝦夷、アイヌを抜きには考えられないが、これに中国・朝鮮・欧米を加えると、日本の文明文化が一つの概念として成立する。
目次
序 比較文明学の構築のために(十九世紀“近代”学的パラダイムの依然たるひろがり;比較文明学という学的パラダイムの構築のために)
1章 比較文明の方法(比較文明とは何か―方法を通して;諸文明の時代と比較文明の社会学 ほか)
2章 日本文明の多元性―「周辺文明」の変動論(序説―変動論的考察とは;日本における比較文明の系譜学的省察 ほか)
3章 現代文明のゆくえ(比較文明学の学的基本性格―知の組み換えのために;比較文明学の理論的課題―ISCSCとJSCSCとの対話 ほか)
著者等紹介
神川正彦[カミカワマサヒコ]
1929年鎌倉に生れる。1958年東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程修了。1973年文学博士号授与。国学院大学名誉教授、日本価値観変動研究センター所長
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