出版社内容情報
『日本18世紀学会年報』NO.21-2006年6月号に以下の書評が掲載されました。
ドイツ史研究で知られる坂井榮八郎氏がユストゥス・メーザー(1720-94)に関する書物を著された。ドイツの歴史や文学を専攻する者ばかりでなく、より広い読者層にも、このユニークな人物の存在を知らせようとされる熱意に、まず深い敬意を表したい。......中略........いずれにせよメーザーを抜きにしては、18世紀のドイツについて十分には語り得ないだろう。この意味では坂井氏の著書は、入門的な性格にも拘わらず、まことに貴重な収穫と言わねばならない。.......以下略
(評者:南大路振一)
マイネッケが「ドイツ歴史主義思想の源流」と位置づけ、ゲーテに高く評価され、ロッシャーは「18世紀ドイツ最大の経済学者」と呼んだ。政治家・歴史家........思想家メーザーの全体像を紹介する著者のライフ・ワーク
ドイツでも注目:メーザーの故郷、オスナブリュックの新聞の一面(1/4)に紹介されました。
内容説明
メーザーをご存知ですか?ゲーテに大きな影響を与え、マイネッケが「ドイツ歴史主義思想の源流」と位置づけ、フリードリヒ大王のドイツ文学論を真っ向から批判した、政治家にして歴史家・思想家…の世界をご覧下さい。
目次
ユストゥス・メーザー小伝―人と事績
ユストゥス・メーザーの世界―翻訳・訳註・解題のこころみ(悲劇アルミニウス;『オスナブリュック史』序文;ドイツの言語と文学について)
付録 ユストゥス・メーザーの研究のために(ゲーテとメーザー;日本におけるメーザー研究)
著者等紹介
坂井栄八郎[サカイエイハチロウ]
1935年千葉県に生まれる。1959年東京大学文学部西洋史学科卒業。同大学大学院およびマールブルク大学に学ぶ。ドイツ近代史専攻。東京大学教養学部教授・聖心女子大学文学部教授を経て、東京大学名誉教授
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