刀水歴史全書<br> エンリケ航海王子―大航海時代の先駆者とその時代

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刀水歴史全書
エンリケ航海王子―大航海時代の先駆者とその時代

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784887083226
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1323

出版社内容情報

☆第14回『ロドリゲス通事賞』受賞!
この賞は日本で出版されたポルトガル人作家の作品の翻訳本やポルトガルに関連するテーマの作品に毎年与えられるものです。2006年9月8日にポルトガル大使館で授賞式が行われました。

『史学雑誌』書評から(2005年9月号)
本書は,ポルトガルの歴史上の人物としては,わが国においてもヴァスコ・ダ・ガマ等と並んで最も著名な人物であろう親王ドン・エンリケ,世にいう「エンリケ航海王子」(1394-1460)についての,わが国におけるポルトガル史研究の第一人者による評伝である。本書を,大航海時代開幕期における一つの生き様と,歴史上の人物や事件が後世どのように評価されて現在に至るかについての優れた考察の書として読了した後は,わが国において紹介される機会の少ない中世後期ポルトガル史に関するまたとない入門の書として座右に置くことができる。幅広い読者諸兄が本書を一読されることを願ってやまない。

『週間読書人』書評から(2004.03.26)
挑戦的で刺激的―等身大の人物像を描く
...本書は挑戦的であり刺激的である。...ポルトガルのエンリケ航海王子の人物像は和辻哲郎や司馬遼太郎によってステレオタイプ化されてしまっていた。本書はそれをみごとにくつがえしているのみならず,15世紀ポルトガルの当時の人々の考え方,感じ方,行動様式を映し出す人物としてエンリケを描く,つまり同時代における等身大の人物像を描こうとして成功しているからである。

内容説明

本書では、宮廷での権力争いを避けてただひたすら新しい世界を切り拓くことに専念したという理想化されたエンリケではなく、中世末という危機の時代に西アフリカへの進出を企てる一方で、モロッコ侵略を試みて人質の弟を見殺しにし、兄と国王の対立では兄を見捨てて甥の国王に恭順し、移動する宮廷を追って国内各地を転々と旅して国王からさまざまな特権を得る生身の、等身大の人間としてエンリケを描く。

目次

第1章 中世の秋
第2章 アヴィス王朝の成立
第3章 セウタ攻略
第4章 大西洋諸島の植民
第5章 タンジールの悲劇
第6章 ペドロの摂政期
第7章 最後の十字軍
付録(エンリケの肖像画をめぐる謎;エンリケ伝説の創出)

著者等紹介

金七紀男[キンシチノリオ]
1940年、中国(旧満州国)に生まれる。東京外国語大学ポルトガル・ブラジル語学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得中退。東京外国語大学教授を経て現在、天理大学国際文化学部教授
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感想・レビュー

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MUNEKAZ

9
エンリケ航海王子の評伝。キリスト教的使命感に駆られて後援したアフリカ遠征や、宮廷内の熾烈な権力闘争を非情な決断で乗り切った部分など、大航海時代の先駆として名高い部分とは異なる等身大の姿を描いている。著者も述べるようにエンリケは「結果として」近世の扉を開いた人物であり、あくまで中世的な思考に基づいて行動をしていたことがよくわかる。巻末の補論では、後年にその時代の政治状況によって理想化されていく部分も紹介されており、歴史の転換期に生きた人物の実像に迫る面白さがある一冊であった。2018/01/13

人生ゴルディアス

7
コロンブスやヴァスコ・ダ・ガマの前にアフリカ航海に単独で臨んだ勇猛果敢なポルトガルの王子……という話は確かにいくつかの書籍で見かけたものの、功績はすごいっぽいのになぜか詳しく語られることはなく、結局誰なのかよくわからないままだったのだが、本書にはその辺の理由がわかりやすく書かれていた。エンリケは確かにアフリカ攻略を進めたが決して近代的な航海者ではなく、中世的な価値観の中で頑張った結果を、後世の視点、植民地時代にはナショナリズムも手伝って再構成した結果、エンリケという「偉人」の誕生になってしまったと。2021/05/18

穀雨

3
ポルトガルの大航海時代の端緒を切り開いた明るい面だけでなく、私利私欲を追求し、そのためには兄弟を裏切ることもいとわなかった暗い面にも焦点があてられている。「エンリケ伝説の創出」と題された補論は、歴史上の人物のイメージの変容に関するケーススタディとして興味深かった。2016/12/24

竜王五代の人

1
大航海時代を切り開いた「航海王子」エンリケの評伝。そのアフリカ沿岸探検活動の期間が、兄ペドロが摂政を務めて国政を担っていた時期と重なること、そのペドロがヨーロッパ各地を回り本も書いた知識の人で、彼のバックアップがあったからこそ、キリスト騎士団長を務め北アフリカの諸都市攻撃に積極的だった行動の人エンリケの活躍があったように思う。それにしても、諸所に分散した所領・石鹸製造や貿易などの各種の権益は鎌倉室町時代を思わせるし、レコンキスタ後の貴族の突き上げによるセウタ征服は、文禄の役のようだ。2021/02/15

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