内容説明
中国西南部シーサンパンナを日中戦争中に訪ねた、生物学徒姚荷生の見聞録。人と自然が、現代にも通じる豊かな感性とユーモアに溢れた筆致で描かれる。
目次
第1部 征程記(麗しい高原の都市―昆明との別れ;揺籃列車(Cradle Train)にて
文化・教育の盛んな石屏 ほか)
第2部 シプソンパンナー聞見録(シプソンパンナー;車里一瞥;辺地の英雄―柯樹勲;車里の教会 ほか)
著者等紹介
姚荷生[ヨウカセイ]
1915~1998。江蘇省丹徒県の人。1934年に江蘇省鎮江中学を卒業、清華大学に進んで生物学を専攻。38年、清華大学の学士号を得て西南聯大を卒業、西南聯大助手。第二次世界大戦の終結、西南聯大の解消後は、江蘇医学院で、助手、講師、助教授、教授を務めた。南京医学院では学校行政にも携わり、副教務部長、副学院長も勤めたが、副腎癌や胃潰瘍を患い、1982年に退休。この間、中華人民共和国成立後には、鎮江市文化教育局局長、鎮江市大学芸術界聯合会主席、鎮江大衆日報社社長等の職を兼ねた。退休後は病躯をおして、国内各地を旅行、『神州游踪』(江蘇人民出版社、1998年2月)を公刊
多田狷介[タダケンスケ]
1938年茨城県に生まれる。現在、日本女子大学教授
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