出版社内容情報
2004年6月20日の『朝日新聞』の書評に載りました。
「...例示すれば、日本は維持的に「万邦無比」といったまやかしの哲学を病んでいる、それとは別の日本があり将来必ず世界に寄与するだろう、天皇は専制君主ではなく神輿だ、この国では職業的な愛国主義と職業的な犯罪が合体している等々。歴史や文化を踏まえた上での、冷静で分析的な日本論は出色といっていい。....戦前の日本を正視した屈指の記者といっていいこの人物が生きていれば、戦後の変貌をどうウオッチしただろうかと惜しまれる。」
内容説明
3月事件、10月事件、血盟団、5.15、神兵隊、2.26、etc、テロとクーデタをその眼で見た米人記者。今改めて時代を振返える。
目次
序論―背景
1章 アジアの革命(首相の殺害―五・一五事件;革命のテクニック ほか)
2章 日本の軍隊(陸軍省内の殺人―永田軍務局長殺害事件;「だが、これは叛乱である」―二・二六事件 ほか)
3章 日本の愛国主義殺人団体(愛国主義者のたまり場;黒龍会の守護神―頭山満 ほか)
付編 日本・天皇・戦後(日本の魂を求めて;神輿としての天皇 ほか)
著者等紹介
内山秀夫[ウチヤマヒデオ]
昭和5年2月東京に生まれる。昭和28年3月慶応義塾大学経済学部卒業。昭和33年3月慶応義塾大学法学部政治学科卒業。昭和34~35年米国連邦議会研究員。昭和36年4月慶応義塾大学法学部副手。昭和48年4月慶応義塾大学法学部教授。平成6年4月~10年3月新潟国際情報大学学長。平成7年4月慶応義塾大学名誉教授、法学博士
増田修代[マスダノブヨ]
横浜に生まれる。慶応義塾大学経済学部卒業。慶応義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、東京経済大学講師
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