出版社内容情報
中世以来西欧各地で見られたベギン(俗人のまま敬虔な生活を営んだ半聖半俗の女性)の運動を先行研究と現地での史料収集に基づいて,詳細に検討
内容説明
本論では、中世ネーデルラントの女性の生活史に、重要な役割を演じたベギンホフ成立の契機と、中世においてベギンホフが果たした多面的な機能についてこれまでの研究および史料をてがかりに考察している。それを通じて、何故ベギンの生活が中世の女性にアピールしたか、という問題に答えた。
目次
第1部 ベギン運動とベギンホフの形成(ベギンとは何か;ベギン運動の展開;ベギン集中居住区の形成;ベギンホフの形成;ベギンホフの法と生活)
第2部 ベギンホフの慈善制度(聖霊ターフェルによる貧民救済;施療院)
第3部 近代以降のベギンホフの歴史から
終結部 修道生活の多様化と貴族主義の終焉
著者等紹介
上條敏子[カミジョウトシコ]
一橋大学社会学部卒業後、1987-88年ベルギー留学。1998年一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。現在一橋大学特別研修生
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