戦争の世界史―技術と軍隊と社会

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  • サイズ A5判/ページ数 565p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784887082717
  • NDC分類 209
  • Cコード C3022

出版社内容情報

*毎日新聞 2002年5月19日より
『驚異的データが語る「戦争産業」』
「ありあまるデータを前に、論者はともかくも腹をくくって,何に注意を集中するか、何を重要とみなすかを決める必要がある」。彼がありあまるデータと呼んでいるのは,二千年を越える世界の各地域の戦争にかかわるデータのことである。実証的な歴史学が既存のデータをさらに細分化しようとするのに対して、マクニールはそれらをつなぐ大きな関係、大きなロジックを追及しようとした。もちろん豊富なデータを活用して―それから世界と人間についての幅の広い洞察をふまえて。
『戦争の世界史』は戦闘の、つまり殺し合いの歴史ではない。英雄行為と犠牲、ヒューマニズムの展開をあとづける歴史でもない.......。

*週刊文春 2002年7月8日号‐鹿島茂氏「私の読書日記」より
『どこをとっても刺激的な議論に満ちている本』
「....本書のおもしろいところは、戦争を、作戦とか戦術などではなく、武器の技術的効果、兵員を供給する一国の人口、そして、大量の将兵を支えるための兵站(武器・食糧の供給)という面から見ていることである。....」

『週刊アスキー』2012年2月21日号 「私のハマった3冊」より
(前略)そして過去、『戦争の世界史』で、技芸としての戦争が商業化・産業化されていく過程を眺める。投石から弓矢、弾丸から大陸間弾道ミサイルまでの技術史をたどると、テクノロジーは、戦場から兵士を引き離す方向へ働いているのがわかる。自己矛盾した物言いだが、戦争の非人道化こそが歴史の方角なのだ。(略)                                       (選者:Dain)

内容説明

本書は、過去の諸時代がいかにして軍事力の強化を追求してきたかを回顧し、技術と、軍隊組織と、社会との三者間の均衡がどのように変遷してきたかを分析することである。

目次

第1章 古代および中世初期の戦争と社会
第2章 中国優位の時代一〇〇〇~一五〇〇年
第3章 ヨーロッパにおける戦争というビジネス一〇〇〇~一六〇〇年
第4章 ヨーロッパの戦争のアートの進歩一六〇〇~一七五〇年
第5章 ヨーロッパにおける官僚化した暴力は試練のときをむかえる一七〇〇~八九年
第6章 フランス政治革命とイギリス産業革命が軍事におよぼした影響一七八九~一八四〇年
第7章 戦争の産業化の始まり一八四〇~八四年
第8章 軍事・産業間の相互作用の強化一八八四~一九一四年
第9章 二十世紀の二つの世界大戦
第10章 一九四五年以来の軍備競争と指令経済の時代

著者等紹介

高橋均[タカハシヒトシ]
1954年東京都に生まれる。東京大学教養学部教養学科国際関係論分科卒業。東京大学大学院社会学研究科国際関係論コース博士課程中途退学。現職、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

23
○各国の戦争や戦法の歴史を追っていくと思いきや戦争の背景の社会・経済・技術の話でした。戦争を巨視的に捉えることができる良書だと思いました。また諸所に記載されている数値的データは素晴らしく興味深い内容でした。2024/10/09

白義

8
経済と技術が人の行動範囲を拡張し、それが行動原則と指令構造を再編し、国家や社会そのものを革新していく。そうした露骨に物質的な歴史の歩みを、古代から現代まで兵器開発史や軍隊の発展、教育まで詰め込んだ力作。特に、宋元中国において市場優先的なエートスが発達し、それが世界に広がり、やがてヨーロッパで全面開花したというのはまさに世界史の面白さを感じる。マウリッツの軍事教練革命や大砲、戦車の意義、軍艦の開発物語とこれほど多彩な要素を詰め込みながら散漫にならない文章力もお見事2013/03/26

7
車輪、鉄砲、要塞、軍事教練、核……軍事的な発明や変化ががなぜその時代のその場所で起こったのか、またそれによって社会はどう発展したのか? 戦争を軸に世界の歴史を読み解いていく。これは面白かった。章ごとのまとまりがよく、様々な人物や戦場のエピソードも面白くて読み応えがある。訳文にはリズムがあり、注釈の挿入にも工夫があって、同著者の『世界史』と比べて格段に読みやすく思えた。訳者あとがきが大変よい『戦争の世界史』ガイドとなっており、本編の先に読んでおくと通読の助けになるかもしれない。2012/06/02

kamayan1192

4
最近人気らしいマクニール。『飛び道具の世界史』のネタ本の一つ。たぶん『銃・病原菌・鉄』のネタ本でもある、と思う。『疫病の世界史』と対をなす。疫病がミクロな寄生であるのに対し、戦争はマクロな寄生であり、社会への順応の仕方も似ているところがある。強烈な疫病が徐々に弱毒性になるように、略奪が進化して弱毒性になり納税制度になった。「火薬帝国」は14世紀頃ユーラシア各地の帝国の発生原因となった。日本の場合は信長(日本人が自惚れているよりは日本の火薬導入は遅い)。2012/03/22

harass

3
「世界史」のマクニールの本。軍事物はよく読むが、まっとうな歴史家による軍事技術と社会との相関関係を通史としてまとめたのを読むのは初めてだった。おそらく特定のトピックで歴史を絡ませる本の論述スタイルを確立したお手本だと思う。19世紀の英国建艦ブームのことは知識が乏しかったのでためになった。高価な本なので図書館で借りたが購入を考えてもいい本だと思う。2012/11/03

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