出版社内容情報
前著『古代インド社会の研究-社会構造と庶民・下層民』とあわせて著者の古代インド社会研究の一応の完成。現時点で最も信頼すべきインド古代社会像
内容説明
本書は、クシャトリヤ(その代表としての王)・バラモンという上位両ヴァルナを対象として古代インドにおける社会・政治・宗教の問題を考察したものである。
目次
前篇 王権の諸問題(概観;ヒンドゥー法典類の王権論;仏典、『実利論』の王権論;『マハーバーラタ』の王権論;クシャトリヤ=ヴァルナ;「ジャータカ」の国王―その生涯と四住期説;碑文に記された王権)
後篇 バラモンとヴァルナ制度(概観;学生期の生活;バラモンの生活;「ジャータカ」のバラモン―住期説との関係を中心に;バラモンの自己主張;窮迫時法(アーパド=ダルマ)
贖罪規定―バラモン殺害を例として
『マハーバーラタ』の窮迫時法・贖罪法
バラモンとチャンダーラ
バラモンと王権)