出版社内容情報
19世紀ドイツ統一以後の困難,敗戦・革命・インフレ・賠償など,ドイツ国家と民族の物質的・精神的窮乏が民衆に救世主を期待させた。そこにヒトラーの登場する要因を見るヨーロッパ歴史学の成果
内容説明
第二次大戦後50年、かつての正義ソヴィエトの崩壊を誰が予想しえたか。また、ドイツ右翼の復活?を誰が予想しただろうか。ドイツ人自身の問題であると同時に、現代世界の問題であり、人類の問題であるヒトラーとドイツを今あらためて問いなおす。
目次
第1部 「ヒトラー神話」の形成(来るべきドイツの指導者;国民統合の象徴;ヒトラーとリトル・ヒトラーズ;教会闘争の背後で;政治家ヒトラー)
第2部 「ヒトラー神話」の崩壊(電撃戦の勝利;戦況の悪化;敗北と崩壊)
第3部 「ヒトラー神話」とジェノサイドへの道(民衆のヒトラー・イメージと「ユダヤ人問題」)