出版社内容情報
第8回京都音楽賞受賞[1993,研究評論部門]第6回音楽執筆者協議会賞受賞;日本の音楽研究で最も遅れていた,しかし最も興味深い西洋音楽導入期の研究として,豊富なオリジナル資料と欧米に及ぶ現地調査によって,幕末・明治の近代音楽の世界の蒙を啓き,実像を描いた労作であり傑作である
内容説明
本書では幕末以降、1887年に東京音楽学校が開設される以前にわが国に渡来し、各機関と雇用契約を結んで教育や演奏に従事した、6か国、12名の外国人教師を契約の年代順に取り上げ、出来得る限り内外に所在する根本資料を利用して、その正確な人物像と日本での業績を明らかにしようと試みた。
目次
第1章 L.ギュティッグ
第2章 ジョン・ウィリアム・フェントン
第3章 ブラン―仏人ラッパ教官ブランの記録
第4章 ギュスターヴ・シャルル・ダグロン
第5章 アンジェルとニコラ・シモン・ブリュナッシュ
第6章 松野クララ
第7章 フランツ・エッケルト
第8章 アンナ・レール
第10章 シャルル・エドアール・ガブリエル・ルルー
第11章 ギヨーム・ソーヴレー