出版社内容情報
東アジアは漢字文化圏として,既知の文字史料が豊富であるが,その他にも文字史料は多い。本書ではⅠ部漢文木簡,Ⅱ部諸種漢文史料,Ⅲ部チベット語,ウイグル語史料を収録している。既成の歴史像にいかに影響するか
目次
1 漢文木簡史料研究(銀省山漢墓出土「守法等13篇」について;「候史広徳坐罪行罰」檄について)
2 漢文史料研究(敦煌における土地税役割をめぐって;「阿史那施墓誌」試釈;大谷・吐魯番文書復原2題;唐戸婚律立嫡違法条について;大谷文書と吐魯番文書の関連について;中国文書・古写本学と日本;倉甎銘からみた唐太倉の構造;広開土王碑文の「倭」関係記事;唐代後期の解府君墓誌と殷府君墓誌;京都大学所蔵の唐墓誌;唐代敦煌均田制の田土給授文書について;南朝における詔;敦煌発見唐公式令残巻の製作年次について;朝鮮に伝わった広開土王陵碑文;吐魯番出土、唐代戸等文書覚書;唐代の奴婢売買と市券)
3 チベット語・ウイグル語史料研究(敦煌のチベット字人名資料;ウイグル文家産分割文書の一例;吐蕃王朝外戚支配機構「尚論」制の成立と意義;中国の隋唐五代史研究についての論評)