出版社内容情報
昭和の数寄屋建築を代表する名大工・名棟梁 中村外二が興した「中村外二工務店」は、長年、裏千家家元の出入り方を担うとともに、俵屋旅館や美山荘、和久傳、叶匠寿庵、ふきあげといった名店にとって、なくてはならない存在です。
中村外二工務店の2代目棟梁・中村義明(1946~2022)は、伝統的な数寄屋の技術と精神を継承しながらも、現代を代表する建築家たちとともに、いまの時代にふさわしい「和の本質」を追求しました。
本書では、従来の数寄屋の枠を超えようと格闘した中村義明の軌跡、その仕事ぶりと言葉を紹介しています。
【目次】
目次
はじめに―――『中村義明の仕事』について
数寄屋大工「中村外二工務店」の源流―――前史として 三宅理一
義明語録―――前編
中村外二棟梁のこと、数寄屋の材木について、
現代日本建築と建築家のこと
「若王子の家」から始まった中村義明との縁 横内敏人
中村義明とつくる現代建築 岸 和郎
義明好みとは―――新たな茶室の試み 三宅理一
義明語録―――後編
大徳寺真珠庵のこと、茶の湯のこと、自然観と庭づくり、
これからの建築家への期待
あとがきに代えて―――父、中村義明のこと 中村公治
中村外二工務店 普請歴