内容説明
なにもない。すべてがある。すまいの原点としての「小屋」12作品を紹介。
目次
古今東西 意中の小屋たち(鴨長明の方丈;ヘンリー・デイヴィッド・ソローの小屋;猪谷六合雄の小屋;立原道造のヒアシンスハウス;高村光太郎の小屋 ほか)
中村好文の12の小屋と家(Luna Hut;Jin Hut;Serigasawa Hut;Peak Hut;Shigi Hut ほか)
著者等紹介
中村好文[ナカムラヨシフミ]
建築家・家具デザイナー。1948年千葉県生まれ。1972年武蔵野美術大学建築学科卒業。設計事務所勤務の後、都立品川職業訓練所木工科で家具製作を学ぶ。1981年レミングハウス設立。1987年「三谷さんの家」で第1回吉岡賞受賞。1993年「一連の住宅作品」で第18回吉田五十八賞「特別賞」受賞。1999年より日本大学生産工学部建築工学科教授
雨宮秀也[アメミヤヒデヤ]
写真家。1959年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。写真家梅田正明氏に師事後独立。陶器、漆器、家具など生活にかかわるプロダクトを主に撮影(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひつじ
9
読書をするためだけの小さな小屋があったら素敵だなと妄想。大きい家より小さい方が好みです。2019/07/22
ケニオミ
7
以前より広い家よりも狭い家に住みたいと思っているので、非常に興味深く、楽しく読むことができました。(現に通勤電車の往路で一度、復路でもう一度読みましたよ!)本書は、鴨長明の方丈やソローの小屋の紹介に始まり、著者の中村好文氏の狭小住宅の紹介に進み、ファッションデザイナー皆川明氏との対談で終わっています。本書でも触れていますが、モノが減ると精神性が入ってくる余地が生まれるというのは理解できますね。やはり、起きて半畳寝て一畳ですからね。カラフルな写真が多く、大変読みやすいですので、機会があれば是非読んで下さい。2013/05/16
Books1419+
4
豪華でも巨大でもヘンテコでもないところが凄く良い。整理整頓しないとダメだな。2013/06/22
へへろ~本舗
3
中村さんの家が好きだ。木をふんだんに使った家。光を取り込んだ家など、どれを見ても居心地が良さそうで暖かい感じがする。本書は古今東西の有名な小屋からが最初で、後は中村さんの作品が2坪の小屋から始まり、4.5坪、15坪と坪数がだんだん増えて行き最後は28坪の家、番外の3坪の露天風呂でおわる。なお、二番目に出てくるJIN HUT関連では店とパン工房等を建てた時の事が書いてある「パン屋の手紙」という本がある。こちらも面白い本だった。2014/09/22
あきこ
3
一連の小屋シリーズである。またもや食い入るように読んだ。写真、図面も隅から隅まで見尽くした。実物が見たくて我慢できない。そんなにも好きになる中村作品。なんというか、シンプルでありながら上質感を失わない。和風でありながら北欧風。 一度その中で暮らしてみたい。もう本当に悲願である。2013/07/22