内容説明
華麗で荘厳な皇帝建築、人智を尽くしてつくられた宗教建築、風土と民族の誇りを映し出した民居のほか、装飾、風水、色彩など、20の中国建築文化を彩るテーマ。豊富なビジュアルと案内マップ付。
目次
壁倒れても家倒れず
北京―中国古代・都市計画の傑作
紫禁城
陵墓
祭祀
祖廟と祠堂
仏教建築と名山
仏塔
イスラム教と清真寺
皇帝の庭園
文人たちの庭園
住宅建築
郷土建築
牌楼・華表・影壁
建築装飾
龍と獅子
色彩
古建築と風水
国家の象徴としての天安門
梁思成と中国建築
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
oDaDa
4
荘重、内部デザイン、大きさ、内容、質量、値段ともに申し分ない。TOTO出版のこの大きさのシリーズ(アメリカ建築案内やロシア建築案内)はすべて揃えていきたい。円形土楼が特に魅惑的で、福建省南部にある集合住宅兼城塞の建造物だ。福建において集住するということは、安全性を強く求めた結果である。2014/09/02
アメヲトコ
3
2008年(北京五輪の年)刊。2001年の『中国古建築二十講』の邦訳ですが、日本人に向けて写真や図版、註記を大幅に増補し、予備知識がない読者にとっても視覚的に分かり易くまとめられています。構成は時代順ではなく類型別の解説で、中国建築の多様性が感じられます。欲を言うと索引があればありがたかったところ。2022/09/24
toutong
0
「なぜ、亀が石碑を背負っているのだろう」「屋根の上にいる小さな動物はなんだろう」とか、滞在中になんとなく抱いていた疑問が解消された!次に行くときにはうんちくが語れるようになりそうだ。とても良い本だと思う。2015/02/08
ろーじゃ
0
中国の宗教建築・庭園・城門の写真と説明が豊富で、感動の連続。中国建築に興味を持ち始めた自分にとっては言う事なしの本でした。モスク(清真寺)や、地方建築(福建省の円形土楼やトン族の村)などのバリエーションも豊富で、都市部以外の雰囲気もよく分かりました。 中国建築は屋根の軒反り具合が素敵です!2012/10/13
宣和堂
0
しかし、最近は梁思成の再評価が激しいなぁ…。