内容説明
「人生は沐浴から始まる」日本人の暮らしに欠かせないお風呂。湯とのなごみ方を古代から現代まで語る風呂文化論。世界最古のシステムバスは?ユニットバスルームはいつできた?長年、住宅設備のシステム化の普及・促進に努めてきた著者ならではのお風呂の話。
目次
第1部 風呂の始まりと広がり(人生は沐浴から始まる;仏教伝来がもたらした風呂文化;江戸の銭湯百景;江戸時代の個人風呂)
第2部 風呂の変遷と未来(近代化する風呂;風呂の技術革新;これからの風呂;湯となごむ)
感想・レビュー
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yukari
2
前半の仏教の沐浴と風呂の関係の話が面白かった。今でいうサウナのような蒸気浴がもともと仏教の沐浴から来ており、精神の浄化などを目的としていたのだから、サウナへ行くとリフレッシュできると盛り上がっているのは原点回帰のようだと思った。俊乗坊重源が東大寺建設の木材運搬のさいの治療などがきっかけで瀬戸内地方に作ったからふろが今でも文化として残っていたり、東大寺に大湯屋という巨大な風呂があったりというのも面白い。2018/04/07
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
沐浴の沐が頭を洗うことで浴が体を洗うことと知った。入浴の効果は余り詳しくはないが、歴史は良く分かった。次は効能を知り、更に温泉道を極めて行く一助としたい。2021/03/09