目次
第1部 トシの生涯と信仰
第2部 トシから賢治へ(賢治の前を歩んだトシ―信仰・死生観・病気・自省・愛;賢治の死後世界への意識の変遷―トシのメーテルリンク受容との関わりから;賢治の「宇宙意志」―トシ・成瀬仁蔵・タゴールとの関連;賢治の芸術観―トシ・成瀬仁蔵・タゴールとの共鳴)
第3部 「銀河鉄道の夜」論(「銀河鉄道の夜」とタイタニック号事件―科学と宗教をめぐって;「銀河鉄道の夜」と“新世界交響楽”―『ハイアワサの歌』と黒人霊歌を中心に;「銀河鉄道の夜」における「新世界」―“新世界交響楽”との関わりから;「銀河鉄道の夜」の「セロのやうな声」―セロと汽車と四次元 ほか)
著者等紹介
山根知子[ヤマネトモコ]
1964年、岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本女子大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、ノートルダム清心女子大学文学部助教授。日本近代文学会会員、日本キリスト教文学会会員、日本児童文学学会会員、宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員・ビブリオグラフィー作成委員
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感想・レビュー
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人魚姫
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宮沢賢治とトシの関係性を知りたくて、図書館で借りて読んだ。予想以上に、トシの思想が賢治に影響を及ぼしていることに驚いた。そして、そのトシに影響を及ぼしていたのが、日本女子大の創立者、成瀬仁蔵の宗教観。 昔、「銀河鉄道の夜」を読んだ時、ジョバンニの言う「ほんとうの神様」は何なのか、わからなかったのを思い出して、この本がその答えを教えてくれてスッキリした! もう一つ、わからなかった突然インディアンが出てくるシーンも、この本で納得。そんな意味が込められていたのかと。「銀河鉄道の夜」を読み直したい。2023/10/22
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