内容説明
本書では、日本のみならずペルー、キューバ、アメリカ、ベトナム、タイ、インドネシアなどで実施した調査研究成果を報告する。それぞれの地域の「エコロジーに適しエコノミーを増大させる生産方式の確立」という視点から、地域農業と個別の農業経営を直視し、その実態と問題点の解明、そして環境に優しく、健康的でかつ経済的に自立できる農業発展の方向を探究した成果の一部である。
目次
序章 代替農業探究の重要性
第1章 農業生産とエコロジー―代替農業にみるエコロジカルバランス
第2章 作物生産における有用資源としての雑草
第3章 作物生産における地力と有機質肥料
第4章 ボカシ肥料と有機作物栽培
第5章 インドネシア高地農業の変遷
第6章 ベトナム・紅河デルタにおける野菜栽培の拡大
第7章 日本における有機農業の展開―コメを中心として
第8章 アメリカの有機農業
第9章 アジア諸国における有機農産物に対する消費者ニーズの特徴―日本・タイ・ベトナムの比較分析
第10章 中南米における有機農業の展開―キューバとペルーの事例