内容説明
森林の多様な機能を十分に発揮させるためには、生態系としての森林の健全性維持を基本にしつつ、総合的かつ包括的な森林整備を図っていく必要がある。例えば、最近では今までの柱材生産林に加えて、複層林、長伐期林、針広混交林、広葉樹林など多様な森林施業が注目されてきている。そこで、本書ではこれらの森林の育成・管理について考えてみる。ただし、柱材生産施業についてはすでに体系化されているので、本書では取り扱っていない。
目次
1 森林の多面的機能
2 森林における炭素の循環
3 ササの生態
4 複層林施業
5 長伐期林施業
6 針広混交林施業
7 ヒノキ天然更新施業
8 広葉樹林施業
著者等紹介
河原輝彦[カワハラテルヒコ]
1940年8月京都府生まれ。1970年3月京都大学大学院農学研究科博士課程修了。1970年~1999年農林水産省森林総合研究所。1999年~現在、東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科教授(農学博士)。研究分野は、森林生態学、造林学。主な著書に、『ヒノキ林、その生態と天然更新』(共著)地球社、『森林保護学』(共著)朝倉書店、『広葉樹林施業』(編書)林業改良普及双書、『地球環境ハンドブック』(共著)朝倉書店ほか
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