内容説明
幕末、一代の英傑として獅子奮迅の大活躍をした大塩平八郎は、民を救うために命を賭けて「大塩の乱」を起こし、歴史に名を残した。その主著『洗心洞箚記』は、陽明学の奥義を究めた陽明学者としての偉大な精神の足跡を記した、現代人へのメッセージでもある。「救民」のために命を賭けた陽明学者、大塩平八郎の求道の書。現代語訳ついに完結。
目次
性善上より道を行ひ
清の孫蘇門・黄黎洲
世俗の方位の説は
薛敬軒先生曰く、「太極は
柳子厚の「晋の文公の
毛西河先生曰く、「良知は
胡敬斎先生曰く、「陳公甫も
毛西河先生の詩に曰く
刀は木を切るに拙なれども
呂新吾先生曰く、「古人は〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうきなかもと
10
下巻の方が面白い。 思想家大塩平八郎を体感できる。 宋明清あたりの儒者の評論も行っていて面白い。 次は佐藤一斎でも読もうかな~ 2019/04/06
記憶喪失した男
9
大塩平八郎は、三十八歳から引きこもっていたのかと思ったら、塾の先生だった。残念。下巻はたいして印象に残ることは書いてなかった。大塩平八郎は自分を陽明学者だと思っていたようだが、陽明学の「伝習録」ではなく、朱子学の「近思録」についての引用も同じかそれより多いくらいされている。江戸時代のベストセラーなのに、そんなにたいしたことは書いてない。これでは反乱も負けてしまう。2019/04/20
katashin86
0
本郷東大前にあった古本屋の閉店セールで買った大塩平八郎の読書メモワール。儒教を身にして生きていくことを思う。2023/10/26
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- 和書
- 新・差別用語