内容説明
今なお息づく「禅」の基礎を築いた六祖恵能の説法集。簡潔な現代語訳・訓読文・原文に綿密な語釈を付す。巻末に詳細な解説と索引付。
目次
1 縁起説法門
2 悟法伝衣門
3 為時衆説定慧門
4 教授坐禅門
5 説伝香懴悔発願門
6 説一体三身仏相門
7 説摩訶般若波羅蜜門
8 問答功徳及西方相状門
9 諸宗難問門
10 南北二宗見性門
11 教示十僧伝法門
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あしお
3
慧能禅師はやはり素晴らしいと思う。この本を読む人がもっと増えてくれたら良い。2021/09/20
無能なガラス屋
2
「経典にはもともと擬点はないのに、君の心自体が疑っておるのだ。」2024/05/10
あとがき
1
中国禅宗の六祖慧能の語録。「本来無一物」の偈を作り、師弘忍に認められるくだりは劇的だ。だけど慧能はほとんど師の助けなく悟っているようにもみえる。/講学的・教理的な慧能の説法が多くを占め、禅問答的なスリリングで玄妙なやり取りは少ない。/「三身」(法身・応身・報身)の説明は、釈迦から出た仏の概念が、大乗の教理の中で複雑化され、再び生身の法性という一点に収斂する壮大なダイナミズムを見ているようで感動した。/「本来無一物 何れの処にか塵埃あらん」の一節は、最小限の言葉に仏教の精髄が凝縮されており美しい。2024/03/05
Tomo
1
慧能と神秀の偈がそれぞれ潜在意識と顕在意識を表していると感じた。面白かった。2014/10/24
こんがら童子
0
ただ最後まで読み通すのが目的だった。あまり面白くはなかった。2009/12/09
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