内容説明
パワーエレクトロニクスは現代電気工学の中心的教科であり、なおも発展拡大の途上だが、その中核たるスイッチングによる電力変換技術はすでに成熟期を迎えた。教育的にはこの技術を、集大成的統合体ではなく、理論を一より新規に構築し体系化する必要がある。本書はこれに答えた新著で、新規の概念を導入して電力変換の原理と事象を説明し、必要な言葉を定義し、事象の分類と体系の構築を行った。学生を教育より創造へと導く新しい知見に満ちた教科書である。
目次
第1章 パワースイッチング工学の基本事項
第2章 半導体スイッチングデバイス
第3章 体系化のための諸分類
第4章 直流‐直流変換
第5章 直流‐交流変換
第6章 交流‐直流変換
第7章 交流‐交流変換
第8章 その他のスイッチング技術
第9章 パワーエレクトロニクス
著者等紹介
金東海[キントウカイ]
1957年3月慶應義塾大学工学部電気工学科卒業。1963年3月東京大学大学院数物系研究科電気工学専門課程博士課程修了。工学博士。4月上智大学理工学部電気電子工学科講師。1975年4月上智大学教授。2005年4月上智大学定年退職名誉教授。6月工学教育研究所主宰、所長。電気学会会員(1955年)、IEEE会員(1974年)、IEEEフェロー「誘導機による可変速駆動とパワーエレクトロニクスの先駆的研究への貢献」(1997年)、電気学会著作賞「パワースイッチング工学」(2004年)、電気学会産業応用部門産業応用特別賞学術賞宮入庄太賞(2005年)、電気学会規格調査会功労賞「可変速駆動システム規格整備への貢献」(2006年)、電気学会フェロー「パワーエレクトロニクスの研究・教育への貢献」(2010年)、電気学会業績賞「可変速駆動技術の発展、その規格整備とパワーエレクトロニクス教育への貢献」(2010年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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