出版社内容情報
朴正熙、金大中政権下において、北朝鮮情報の第一級の分析家であり、
統一部長官として活躍した康仁徳が、南北関係をめぐる秘史を語る。
「アジアでは日本との情報協力以外ない」
日韓国交正常化60周年を迎え、
両国の政治・外交関係の重要性を照射する貴重な記録。
【目次】
〈第1回〉
■一九三二年、平安南道大同郡で七人きょうだいの末っ子として
■「反日」家庭出身でも日本と協力すべきと考えた思想的な信念の始まり
■東洋のエルサレム・平壌でクリスチャンの洗礼
■平壌時代の学校と教育
■なぜ平壌に宣教師が多かったのか
■日本の影響が希薄だった家庭環境
■日米開戦時(一九四一年一二月)の平壌と日本統治教育
■戦時下の食糧事情
■日本人教師の思い出
■平壌という都市
■出身高校の同門たち
■終戦の知らせ(一九四五年八月)
■燃える平壌神社
■ソ連軍の進駐
〈第2回〉
■一九四七年に入学した平壌高級中学校
■将来の朝鮮労働党幹部たち
■朝鮮史の学習と朝鮮文学の作家たち
■曺晩植と康良煜
■高級中学校で共産党に反感
■兄たちの越南
■同級生も次々南へ
■人民委員会による土地改革事業
■ソ連兵の振る舞いと日本人避難民
■物質生活の変化
■高級中学校での教育カリキュラムと教科書
■金日成の隣にいた曺晩植(一九四五年一〇月)
■金九が金日成とともに高級中学校訪問(一九四八年四月)
■信託統治反対運動や反共デモもあった平壌(一九四六年)
■運命的であった共産主義研究一筋と日韓関係
〈第3回〉
■保安隊や人民軍から身を隠す
■米国ラジオの朝鮮語放送で戦況を知る
■父が作った隠れ穴で一日を過ごす
■飛行機による爆撃と家に来る国連軍
■父の勧めでソウルへ行く
■国連軍占領下の平壌(一九五〇年一〇月)
■一気に貼り出された太極旗と愛国歌
〈第4回〉
■汽車で平壌からソウル
■ソウル市内の様子と永楽教会
■北住民に対する差別感情
■人民軍のソウル再占領(一九五一年一月)と大邱への逃避行
■避難民に対する教会の支援
■韓国軍に入隊
■釜山の国際市場で知る家族の消息とその後の父母
■商売での成功者と知識人が多い北出身者
■「僕の個人的な過去というのは僕一人の過去じゃない」
■政訓兵となり、日本人の戦争参加を知る
■大韓民国を守ったという北出身者のプライド
■
内容説明
朴正熙、金大中政権下において、北朝鮮情報の第一級の分析家であり、統一部長官として活躍した康仁徳が、南北関係をめぐる秘史を語る。「アジアでは日本との情報協力以外ない」日韓国交正常化60周年を迎え、両国の政治・外交関係の重要性を照射する貴重な記録。
目次
一九三二年、平安南道大同郡で七人きょうだいの末っ子として
「反日」家庭出身でも日本と協力すべきと考えた思想的な信念の始まり
東洋のエルサレム・平壌でクリスチャンの洗礼
平壌時代の学校と教育
なぜ平壌に宣教師が多かったのか
日本の影響が希薄だった家庭環境
日米開戦時(一九四一年一二月)の平壌と日本統治教育
戦時下の食糧事情
日本人教師の思い出
平壌という都市
出身高校の同門たち
終戦の知らせ(一九四五年八月)
燃える平壌神社
ソ連軍の進駐
一九四七年に入学した平壌高級中学校
将来の朝鮮労働党幹部たち
朝鮮史の学習と朝鮮文学の作家たち〔ほか〕
著者等紹介
小針進[コハリススム]
1963年生まれ。東京外国語大学朝鮮語科卒業、韓国・西江大学校公共政策大学院修士課程修了。ソウル大学校行政大学院博士課程中退。政治学修士。特殊法人国際観光振興会(現・日本政府観光局)職員、外務省専門調査員(在韓日本大使館政治部勤務)などを経て、2007年4月から静岡県立大学国際関係学部教授。慶應義塾大学非常勤講師、早稲田大学日米研究所招聘研究員も兼務
佐道明広[サドウアキヒロ]
1958年生まれ。学習院大学法学部卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。2025年9月から大阪成蹊大学特別招聘教授。専門は日本政治外交史
室岡鉄夫[ムロオカテツオ]
1959年生まれ。上智大学経済学部卒業。延世大学校国際学大学院修士課程修了。政策研究大学院大学政策研究科博士課程単位取得退学。文学修士。日本貿易振興会(1983~96年)、防衛研究所(1996~2025年)に勤務。2025年4月から静岡県立大学現代韓国朝鮮研究センター客員研究員。専門は韓国・北朝鮮の政治・軍事
高安雄一[タカヤスユウイチ]
1966年生まれ。一橋大学商学部卒業。九州大学経済学府博士後期課程単位修得満期退学。博士(経済学)。2013年4月から大東文化大学経済学部教授。専門は韓国経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



