出版社内容情報
仏教は「あの世」での救いや、「心の癒やし」を求めるものではない。
いま、ここにある戦争や差別など、既成事実化されたさまざまな理不尽に抗うために、
親鸞の教えを解き放つ。
【目次】
序 章 本書をつらぬく思想水脈
第一章 仏教・人間・社会
第二章 「円満」する「智慧と知恵」・「自利と利他」
第三章 「させていただく」考――「一元論」の信心と「二元論」の信心
第四章 「聴く」と「聞く」――人間は頭の理屈だけで考えない
第五章 二項対立と二者択一の論理を融解させる――社会問題にアクセスする仏教