出版社内容情報
まだ「戦後」は終わってはいない。
いま日本の近代一〇〇年の歪みを問い、元号を問い、天皇制を問う!
〈戦後八〇年の今「新しい戦前が始まった」ことに異論はない。しかし、その原因究明のためには憲法九条の視点に留まらず、第一章の天皇制を基軸に考えることが不可欠ではないだろうか。そして「昭和」という天皇制の時間軸そのものから批判していく必要がある。そうした目論見で本書のプロジェクトが動き出した――。〉(本書「刊行に寄せて」より)
【目次】
刊行に寄せて 堀内 哲
一 石井四郎と昭和天皇 堀内 哲
二 忖度天皇制とイエ制度の崩壊 堀内 哲
三 〈無駄な穴〉と天皇制 「松代大本営」とは何か 原 昭己
四 民族差別と天皇制――「群馬の森」朝鮮人労働者追悼碑撤去問題を手がかりとして 髙橋夏未
五 普通選挙法と治安維持法から一〇〇年 田中久雄
六 座談会 天皇制の「アキレス腱」
としまる(小倉利丸)/池田五律/金 靖郎/金澤 玲/佐藤達哉/堀内 哲
おわりに 堀内 哲