チベット紀行―トランスヒマラヤを巡る

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チベット紀行―トランスヒマラヤを巡る

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784886839824
  • NDC分類 292.29
  • Cコード C0026

出版社内容情報

 チベットが近代史の中に登場したのは18世紀、英・露・清国間のグレートゲームの場としてであった。また、当時は中央アジア探検の隆盛した時代であり、中でもスウェン・ヘディンのチベット探検は出色であり、彼は探検の成果として「トランスヒマラヤ」の存在を提唱した。

 ヘディンは、チベット高原のヤルツァンポ河の北側に全長800キロに及ぶ長大な山系を発見し、その規模から「トランスヒマラヤ」と名付けたのである。ちなみにトランスヒマラヤは「ヒマラヤの彼方」を意味する。ヘディンは、内陸アジアの気候条件におよぼすトランスヒマラヤの地形条件の重要性も指摘していた。ちょっと学術的・専門的になるが、ヘディンの提唱したトランスヒマラヤは、地質学的にはラサブロックの南部に東西に伸びる山地の総称で、地質構造としては「ラサブロックに含まれる、ヒマラヤ山脈形成前に隆起した花崗岩類を主体とする山脈」ということになる。

 河口慧海や大谷探検隊の日本人によるチベット仏教に関する調査も特筆される。

 また、日常の気象予報に「チベット高気圧」の名が登場し始めて久しい。チベット高原を通じての地球規模の気候変動と自然環境の変化、地質構造と氷河の形成についても感心が寄せられている。

 本書では現在のチベットの状況をビビッドに記述した旅行記「チベット紀行」に加え、チベット探検史や日本人のチベット潜入の記録などの社会科学的考察、さらに地質学鉱物学、気候学、雪氷学、動物学といった自然科学的考察など先端の「チベット研究」の一端を網羅した。

「チベット学」の研究者や、チベットを旅行しようとする人たちにとって大いに参考になるものと自負している。





チベット高原はその大部分が標高4,000メートルを超え、第三の極地と呼ばれている。2015年の1年間、竹のカーテンに覆われた彼の地が外国人に向けて開かれた。チベット高原の何たるかを探るべく、我々調査隊は8,000メートル級の峰々を擁する「ヒマラヤ山脈」の“向こうに連なる”「トランスヒマラヤ」の周囲を巡った。本書は全行程3,500㎞に及ぶ貴重な探査行の記録である。





 「チベット」――18世紀初頭から始まる地理的、仏教史探検の時代、独特の風習を持ち、ヤクを主な家畜とする人々、近世に訪れた政治的混乱、東南~東アジアの気候に支配的な「チベット高気圧」の発現地等々、人々の想いは様々である。

 「ヒマラヤ山脈」を前衛に、その北に拡がる「チベット高原」がその全容を人々の視界に晒されることはない。本書はその「チベット高原」を探るべく現地に踏み込んだ探査行記である。「トランスヒマラヤ」の周囲を巡ることによって「チベット高原」の何たるかを探る旅であったが、その成果はどうであったか。

 調査隊は旅に先立つ数年間、「チベット学」の一端を学び準備したが、旅の道す

内容説明

チベッタンブルーの空と湖、未知の大地(Terra Incognita)への誘い。チベット高原はその大部分が標高4,000メートルを超え、南極、北極に次ぐ第三の極地と呼ばれている。2015年の1年間、竹のカーテンに覆われた彼の地が外国人に向けて開かれた。チベット高原の何たるかを探るべく、我々調査隊は8,000メートル級の峰々を擁する「ヒマラヤ山脈」の“向こうに連なる”「トランスヒマラヤ」の周囲を巡った。本書は全行程3,500kmに及ぶ貴重な探査行の記録である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoneyama

7
北大山岳部OBと京大学士山岳会員が2015年にチベットの西の端まで行ってチャンタン高原をランクルでラサに戻るという自動車旅行3500kmの紀行。メンバーは1960〜70年代に山岳部にいて、ヒマラヤとチベットに大いに思い入れのある世代。チベットは80年代以降に徐々に外国人旅行に開放されたが、その後はまた北京政権の意向でクローズドな雰囲気。2015年の貴重な西域ルポだ。後半にはメンバーの専門である地質、雪氷記事と探検史もまとめられている。今年10年経っての発刊ながら、最近少なかったチベット旅行記。2025/05/02

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