内容説明
仏教は現実社会にどう関わるべきか。助け合う思想、他者と共に生きる哲学とは―。仏教における「自利」と「利他」の教義に焦点にあて、現代社会を生きる「私たち」一人ひとりの「倫理」を問う。
目次
第1章 本書の問題意識
第2章 大乗仏教の興起
第3章 日本人にとっての利他行
第4章 宮沢賢治と自己犠牲の精神
第5章 歴史の中の宮沢賢治
第6章 大乗仏教の利他主義と「贈与」のパスワーク
第7章 宮沢賢治と『法華経』そして浄土真宗
第8章 大乗仏教の社会性―宗教と政治
第9章 「自利利他円満」と道徳的価値
著者等紹介
服部進治[ハットリシンジ]
1947年生まれ。東京教育大学文学部哲学科卒業。都立高校の教員を経て大学教員の在職中に浄土真宗本願寺派で得度をする。現在同派僧侶。宗教者の立場から、非戦平和の運動にかかわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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