内容説明
ふつうに仕事をしていた日本人ビジネスマンが、ある日突然、アメリカ司法省に摘発される。国際カルテル事件に関与したとされ、独禁法違反に問われる。ある者は海を渡り、司法取引を結ぶ。その結果は連邦刑務所行きだ。またある者は、起訴されても日本国内に立てこもる。囚人を選ぶか、逃亡者を選ぶか、究極の選択を迫られる。企業も重いペナルティーを科される。一〇〇億円を超える罰金も珍しくない。汗水たらして稼いだ利益が一瞬にして吹き飛ぶ。アメリカ司法省にとって、日本企業とその社員は、イージーターゲットだ。まずは、敵を知ることから始める必要がある。
目次
第1章 「史上最大」のカルテル事件
第2章 アメとムチ
第3章 日本人に禁錮刑
第4章 司法妨害
第5章 カフカ的世界
第6章 日本人引き渡しの可能性は?
第7章 李下に冠を正さず
著者等紹介
有吉功一[アリヨシコウイチ]
1960年埼玉県生まれ。1984年大阪大学文学部仏文科卒。1984年東レ株式会社入社。1988年株式会社時事通信社入社。1994~98年時事通信社ロンドン支局特派員。2006~10年時事通信社ブリュッセル支局長。現在、時事通信社外国経済部(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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