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内容説明
日本植民地下の朝鮮済州島から渡日し、そこで出会った若い男女。二人は大阪に居を構え、やがて「僕」たち子どもが次々に生まれた…。その子どもの一人である「僕」の視点で描く在日一世の父と母。彼らの努力と挫折、相互の葛藤、そして一世と二世である親子の情愛と軋轢、さらにはその家族を取り巻き、共に暮らしていた人々との多様で重層的な関係を活写する。
目次
第1部 成長過程の僕と両親(母と子の幸せ;僕の特権化と脱出願望)
第2部 両親の来歴と渡日後の生活(両親の来歴;在日の「下請け」の懐具合と技術革新の大波;母そして家を中心としたわれわれの関係世界)
第3部 中年の僕と老齢化した両親(父の人生の整理;コウバの人間模様;父の弔いと宿題;母と自転車)
エピローグ 今なお現役の母
著者等紹介
玄善允[ゲンヨシミツ]
韓国済州島出身の両親の二番目の子どもとして、1950年に大阪で生まれる。日本の公立の小中高を経て大阪大学、大阪市立大学大学院で仏語、仏文学を学んで以降、京阪神の諸大学でフランス語・文学を講じ、その傍ら、在日、済州、中国朝鮮族関連の研究もどきも愉しんでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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