内容説明
虚構のなかに隠された作家の真意を読み解き、名作小説の新しい魅力を発掘する。近代名作八編への案内書。
目次
第1部 秘められた作者の真意を読み解く(“先生”の視点、漱石の視点―夏目漱石「こゝろ」;虚構の背後に―芥川龍之介「藪の中」;反転する近代の寓話―井伏鱒二「山椒魚」;甦った棄老伝説―深沢七郎「楢山節考」)
第2部 新しく読み新しい魅力を発掘する(性的モチーフを読む―石川啄木「道」;幸徳秋水二著の衝撃―芥川龍之介「羅生門」;「李徴」に啄木を代入すると―中島敦「山月記」)
第3部 「たけくらべ」百年の誤読を正す(黙殺された一葉の“底意”;上杉説(検査場説)を検証する)
著者等紹介
上杉省和[ウエスギヨシカズ]
1939年静岡県浜松市生まれ。1969年北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。1969~1973年常葉女子短期大学国文科専任講師。1973~1991年静岡大学人文学部講師、助教授、教授。1991~2007年京都ノートルダム女子大学人間文化学部教授。2007~2010年富士常葉大学保育学部特任教授
近藤典彦[コンドウノリヒコ]
1938年北海道旭川生まれ。1964年東京大学文学部国史学科卒。1966~1995年北星学園余市高校・成城学園中学校・高校教諭。1995~2004年群馬大学助教授、教授。2003~2007年国際啄木学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 洋書
- DEAR PAUL