内容説明
伝説の剣客羽賀凖一本格評伝。「剣道界の麒麟児」とうたわれ、昭和初期その剛剣と無類の強さで天才の名をほしいままにした羽賀凖一。戦後は剣道の復活に奮闘し、己の稽古と後進の指導に専念した。その剣は「正しい姿勢・正しい呼吸」に発し、ここに帰る。
目次
羽賀先生の初印象
夢は剣道日本一
朝鮮時代―剣道極意の追究
戦場の剣客―凖一の日記を読む
空襲下の修行
敗戦下剣道の復活に奮闘
剣道大悟の日
復活した戦後剣道と羽賀凖一
羽賀凖一に道場が!
剣道を論ず
中大組から法大組へ
居合を論ず
倦むことなく道を説く
王貞治らに打撃指南
羽賀準一と一刀流
長逝
羽賀一門その後
著者等紹介
近藤典彦[コンドウノリヒコ]
1938年北海道旭川市生まれ。1964年東大文学部国史学科卒業。1966~1995年北星学園余市高・成城学園中学校・高校教諭。1995~2004年群馬大学助教授、教授。2003~2007年国際啄木学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
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読みごたえがあった。一剣道家の伝記に留まらず、明治以後の剣道・剣術の歴史書でもある。2016/03/27
在我壷中
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将に!ポイントを重視する現代柔道、結果今には『JUDO』と。剣道をも同じ途を歩んで良いのか?・・・真の『剣道』とは。私自身、剣道を親しむのでしたが、当時(昭和30年代)同じ道場内へも同じ様に「日本舞踊」?的指導者と「一刀必殺」的指導者の両指導者が在ったのでした。ポイント、試合へ勝つ為の剣道(道場主)真に剣道を極めるとする剣道。私にも後者「そんな踊りみたいな剣道では人は斬れぬ」・・・と。陸士卒の元大佐へ指導戴くのでした。剣道はスポーツに非ず「一対一」殺すか殺されるか、そのための鍛錬・・・と。さて、果たして2015/04/30