内容説明
20世紀初頭、オーストリア・ウィーンに誕生したアウストロ・マルキシズムが提起したものは何か。デモクラシーがもつ二義性の関連と構造を探る。そこに、社会主義への理想主義的情熱と労働者階級の現実的感覚の融合を見た。
目次
問題としてのデモクラシー
デモクラシーへの批判
デモクラシーという言葉の二義性
ブルジョア的理想としてのデモクラシー
身分の違いと階級対立
政治的デモクラシーと社会的デモクラシー
デモクラシーの本来の意味は連帯的な社会化である
何故に国家内において真のデモクラシーは不可能なのか
強制組織と支配組織の違いについて
多数の問題
独裁概念の論議へ移行
独裁とテロリズムの区別
独裁とデモクラシー
階級勢力の均衡
経済的デモクラシーについて
機能的デモクラシー
社会的デモクラシーと社会主義的教育
著者等紹介
小山博也[オヤマヒロナリ]
1945年山形高等学校文科乙類卒業。1948年3月東京大学法学部政治学科卒業、4月東京大学社会科学研究所助手。1953年9月埼玉大学文理学部助教授。1967年4月埼玉大学経済学部教授。1979年7月埼玉大学経済学部部長。1991年山梨学院大学法学部教授。1997年3月退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



