内容説明
『微笑面』―父のデスマスクは私に何を伝えようというのか。『林檎風』―「帝国大学出の学士様やい」とからかわれた新人公民館主事。『音蔵碑』―日露戦争で戦病死した音蔵と一緒に美し峰を仰ぎ見た。『童子墓』―本堂の階段に座って、十歳の兄は私を30年待った。『犬居士』―父子の葛藤。長男の深夜の友だった犬が死んだ。『姉様坂』―二人の幼子を連れ、姉は信州の我が家に戻ってきた。
著者等紹介
手塚英男[テズカヒデオ]
1939年信州・松本に生まれ育つ。57年東京大学(文2)入学。北町・川崎セツルメントで地域活動に取り組み、60年安保闘争を闘う。教育学部(社会教育専攻)卒業後、郷里のまちで公民館・図書館など社会教育の現場の仕事にたずさわる。98年退職後は、ハコモノ行政、市町村合併、市民の財政白書づくりをめぐる住民運動や市民オンブズマン活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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