内容説明
1936年2月26日、京都の冷たい夜の底で“戦争の声”を聞きとった若者。1940年に召集された彼は、中国の戦場で何を見、感じ、考えたのか。中国大陸の山河とそこに生きる民衆、苛酷な行軍と疲弊する兵士…、一兵士の透徹した視線が、軍隊と戦争の真実をありありと描き出す。
目次
戦争の声
自由寮
脱走
徘徊
乱闘
応援団
黒い淵
佐渡
いのり
手紙〔ほか〕
著者等紹介
杉山市平[スギヤマイチヘイ]
1917年新潟県に生まれる。1944年東京大学英文科卒業後、同盟通信社、共同通信社へ。1964年AAジャーナリスト協会書記として、ジャカルタ・北京で、1986年まで生活。1996年永眠(享年79歳)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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