内容説明
1945年の日本敗戦直後、大陸からやってきた軍隊によって台湾人の希望は無惨に踏みにじられた。「2.28事件」の悲劇の全貌がここに記録されている。歴史のダイナミズムとパワーポリティクスの渦中、歴史の闇に消えた無念の抵抗者たちの群像が鮮やかに描かれる。「台湾問題」の原点はここにある。
目次
ある僻地の伝説
第1部 ワシントン側の見解(一九四一~一九四五)(カイロ宣言;「X島」)
第2部 中国の台湾接収(台湾における日本の降伏―一九四五年;軍服のアメリカ人 ほか)
第3部 危機とその余波(台湾人の話―幻滅の一年;承認を求めて ほか)
第4部 台湾「自由中国」となる(転機;「米国共和党の十年」下の台湾;見せかけ改革の裏;二つの中国?;自由台湾(フリー・フォルモーサ))
著者等紹介
カー,ジョージ・H.[カー,ジョージH.]
戦前は旧制台北高校、台北高商、台北一中教師、戦中は米国海軍将校、戦後は駐台北副領事として活躍した
蕭成美[ショウセイビ]
「日台系」アメリカ市民、1926年(大正15年)台湾彰化県出生。台北二中、台北高校を経て1950年台湾大学医学院卒業。外科、精神科の研修の後、1954年に渡米。ボストンのLahey Clinic、ヒューストンのBaylor大学医学部で神経外科専攻、1958年から同校神経病理学専攻。1960年シアトルのWashington大学医学部に赴任、40年勤続の後に引退。以降同校医学部神経病理学終身名誉教授
川平朝清[カビラチョウセイ]
1927年台湾・台中市生まれ。台北高校卒(1946年)。終戦直後、両親の故郷沖縄に渡る。1953年米国ミシガン州立大学留学。1957年大学院修了(放送ジャーナリズム、経営専攻)。琉球放送常務、沖縄放送協会会長をつとめ、1972年沖縄の施政権返還後は東京NHKに転じ経営主幹となる。後に放送文化基金監事をつとめ、1990年昭和女子大学英文科教授となり、副学長、副理事長を経て、同大学監事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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