内容説明
本書は、日本でアウシュヴィッツを通して戦争の暴力性と非人間性を知らせ、生命と平和の大切さを訴える営みをまとめたものである。アウシュヴィッツを知らせるために全国で百十回も開催された巡回展の目的、経緯などについて第三章で述べ、第一章ではアウシュヴィッツを考える理由、第二章では巡回展に至るまでのアウシュヴィッツを知らせる営み、第四章では、とくにボランティアによる活動の実際を事例に即して述べている。第五章では、アウシュヴィッツを知らせる意義が、現代日本においていよいよ重要になっていることを提起した。
目次
第1部 心に刻み伝えるアウシュヴィッツ(生命と平和を守る市民の「砦」として;アウシュヴィッツを日本に伝える営み―巡回展まで;生命と平和の「砦」として―巡回展から常設展示施設まで;アウシュヴィッツ巡回展を担う者たち―いくつかの地域で;アウシュヴィッツと私たち)
第2部 資料・語りつぐアウシュヴィッツ―一つの証言(囚人番号一三二七の語るアウシュヴィッツの記憶―世界遺産へのあゆみ;囚人番号六八〇四の語るアウシュヴィッツの記憶―「記憶装置」コヴァルチク)
著者等紹介
山田正行[ヤマダマサユキ]
1953年群馬県桐生市に生まれる。東京大学大学院博士課程単位取得後、東京大学助手、秋田大学教授等を経て、03年10月大阪教育大学教授、現在に至る。アウシュヴィッツ平和博物館理事長
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