内容説明
作家・広津和郎は、なぜ、松川裁判の批判に、その晩年十年余をささげたのか。本書は二十年以上にわたって書き続けられた著者の遺稿である。
目次
松川運動における民主主義の問題
裁判批判の論理と思想―広津和郎文学の検討(裁判批判の動機と論理;大正期の文芸批評;昭和前期の文芸批評 ほか)
松川事件と思想の問題
著者等紹介
木下英夫[キノシタヒデオ]
1942年5月10日東京で生まれる。1949年4月大田区立池上第二小学校に入学。1955年4月大田区立大森第四中学校に入学。1958年4月都立小山台高校に入学。1963年4月東京大学教養部文科3類に入学(文学部倫理学専攻)。1967年4月東京大学大学院文学研究科修士課程(倫理学専攻)入学。1970年4月名古屋大学大学院文学研究科博士課程(哲学専攻)入学。1973年3月同上中退(単位取得)。独協大学、専修大学、早稲田大学、都留文科大学で非常勤講師。1978年4月横浜国立大学講師(教育学部)。以後、横浜国大で助教授、教授として研究・教育を続ける。2002年12月1日病(胆管癌)のため死去
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