内容説明
在日朝鮮人として育った著者が、その後出会った骨肉の言葉。その一つ一つに、町かどの人々の意志を見、息づかいを聞く。「ザイニチ」「在日」「在日コリアン」と揺らぐ呼称の隙間に見えるものは何だろう。
目次
第1章 「ザイニチ」と「チョーセン」
第2章 「コンソメスープ」と「サルレ」
第3章 「よしみっちゃん」と「SUNYOON」
第4章 「おとちゃん」と「アボジ」
第5章 「いなか」と「コヒャン」
第6章 「ミッコウ」と「不法入国」
第7章 「サンチュン」と「おじさん」
第8章 「ハマニ」と「ちっちゃいにいちゃん」
付録章 「ザイニチ」と「在日コリアン」
著者等紹介
玄善允[ゲンヨシミツ]
1950年、在日朝鮮人二世として大阪に生まれる。大阪大学及び大阪市立大学大学院にて仏語・仏文学を学ぶ。「西欧現代文学の自意識」及び「在日朝鮮人の意識形成史」を生涯のテーマとする。現在、大阪経済法科大学アジア研究所にて勤務のかたわら、京阪神の諸大学にて仏語・仏文学を講じる
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