内容説明
クリナーメンとは何か―アトムの法則、因果系列の会合の規定、時間の現前。そして分身とは諸元素が天空的なものへと生成するイマージュ。エピクロス―ルクレティウス―スピノザのテーマ群を凝縮。
目次
Аミシェル・トゥルニエと他者なき世界
2 ルクレティウスと模像
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はすのこ
5
ドゥルーズの中でも読みやすい方かな。2017/04/07
wakabon
0
再読して「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」は、ようやく著者が言いたいことが理解できた感あり。購入してから約30年経ったと思うと感慨深い(笑)。「ルクレティウスと模像」の方は、十分理解できたとは言い難い。序論と結論は何となくわかるのだが、その間のプロセスの論述は意味を追えなかった。これはまた何年後かに再チャレンジかな・・・。2017/08/05
遊動する旧石器人
0
1986年11月25日発行。本書は「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」と「ルクレティウスと模像」の2本を収めた1冊である。前者は、〈他者〉なき世界に人間が置かれた場合に生じるプロセスについて、トゥルニエのロビンソンを基に考察したものである。その結果、如何に〈他者〉の存在によって、〈人間〉が成り立っているかが分かる。つまり、〈他者〉の存在を失えば、〈他者〉に依っている構造を消失してしまい、倒錯に至ってしまう。後者は、自然主義に関するものだが、中身が難解であり、再読の必要があり、多くの予備知識を要する。2022/09/13