内容説明
個性豊かな県が多い中で千葉県はどうも影が薄い?いや、丹念に歩いてみると千葉県の個性が見えてくる!
目次
旧東葛飾郡とは―その成立史
千葉県の県民性と千葉都民そして旧東葛飾郡
市川市―下総国国府
船橋市―船橋ソースラーメン
松戸市―水戸街道松戸宿
野田市―醤油醸造
柏市―「何もない街」or「商業の中心」?
流山市―みりん醸造と小林一茶
我孫子市―旧相馬郡の町
鎌ケ谷市―交通の要衝へ
浦安市―『青べか物語』の世界
千葉都民の個性とアイデンティティ
著者等紹介
荒木知[アラキサトル]
元熊本国税局調査査察部長。一橋大学博士(経営法)。著書に『国際課税の規範実現に係るグローバル枠組み』(法令出版・2017年・日税研究賞奨励賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KF
10
千葉県民にとって県の面積は広い。東部の北総、南部の安房等ある程度印象付けられた地域もある。一方で本書に描かれた東葛地区の認識はかなりあまいか?掘り下げると九つの市其々に特徴があり、ともすると県民が一纏めにしかねない各市毎に特徴を色分けする事が出来ていた。野田市の県外通勤率が県平均より低い13%、とか元々漁業地区だった浦安市には現在も魚山物店が案外あったり元々言葉使いが特徴的だった点も印象的。九つの市が一纏めではなく其々に特徴付けられる見方が面白かった。敢えて言えば各市の地図を掲載されていれば読み易かった。2021/07/06
くらーく
4
ブログ向きの本ですね。著者の年齢が書いていませんが、結構高齢者なのではないかと。それでいてラーメンをペロリと平らげたりして。 2025/01/10
ああああ
2
千葉県は、兎角東京の郊外という位置付けで語られています。これは鉄道の高速化や日本住宅公団等による住宅団地の造成が進行した一九六〇年代からではなく、江戸時代からでしょう。 武光誠『県民性の日本地図』(二〇〇一年)は、千葉県を含む南関東が早い時期から江戸文化圏の外れといった位置をとるようになった理由として、江戸周辺の譜代大名は小大名が多く、また、江戸への中央志向が強く、独自の地域色が生まれる余地が少なかったことを挙げています。42024/08/04