内容説明
本書は、書道史上もっとも美しいとされる平安時代のかな「上代様」を手本に、かなを知り、かなの美しさを知って、日本の文字を書く楽しさ、よろこびを味わっていただきたいと願って執筆いたしました。かなの基本を終えて作品を書き始めるなど、さらに上の段階に進みたいと思われている方が、ひそかに実力をたくわえるための補習用として、俳句作品の手本と解説による作品づくりの入門書としての役割が果たされています。
目次
第1章 かな上達のための知識の補習(古筆や先人の作品をたくさん観て審美眼を高める―かなを美しく表現する感性を養うために;「かな」について深く知る―かなに興味と関心を持ち続けるために;美しい線をつくる用具の使い方を知る―線の芸術といわれるかなの線を美しく出すために;基本運筆や連綿例の反復練習の大切さを知る―美しい線を生むリズミカルな運筆を身につけるために)
第2章 俳句百句・初歩のかな作品(三行に書く;変化を求めた三行書き;四行書きにする;人の表情や心が見える句;短冊に書く)