内容説明
皇位継承儀礼の大嘗祭。その成立はいつか?新嘗祭との違いは何か?本書は大嘗祭の歴史と全体像を提示し、国民の参画は大嘗祭の最も大切な契機であるという視点から、知られざる大嘗祭の真姿に迫る。
目次
はじめに―「民の大嘗祭」という視点
第1章 大嘗祭はどこから来たか―大和王権の起源とニイナエのはじまり
第2章 大嘗祭以前―大化前代における王権継承とその神聖性
第3章 大嘗祭はいつ成立したか―古代国家確立の指標
第4章 誰も知らない大嘗祭―祭りのなかの国家
第5章 歴史をつつみ込む大嘗祭
第6章 大嘗祭のこれまでの歩み―変遷のなかの持続
第7章 現代にとって大嘗祭とは何か
著者等紹介
高森明勅[タカモリアキノリ]
昭和32年、岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒業。同大学院博士課程(神道学専攻)単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「国家観・歴史観」講座担当などを歴任。大嘗祭の研究で神道宗教学会奨励賞を受ける。小泉内閣当時「皇室典範に関する有識者会議」のヒアリングに応じる。現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HISASHI NAKADANI
1
皇室祭祀について知識不足な自分には有難い解説書でした。独特の専門用語がこれでもかと連発されて理解が大変ですが^^;2021/05/05
hira
1
今まで学んできた中では、大嘗祭と新嘗祭との本質的な違いを意識することはほとんどなかった。しかし、本書を読むとことで本質的な違いを理解・納得することが多かった。これまであまり疑問に感じていなかったことを恥じるとともに、本書の説も踏まえて、大嘗祭の意義を捉えていきたい。2019/07/27
百式改(公論サポーター東海)
0
前著「天皇と民の大嘗祭」を令和改元 今上天皇陛下の大嘗祭の前にブラッシュアップして刊行 未だ世に溢れる大嘗祭に関する誤解を解き明かしていくもの 特に新嘗祭との違いが表題に繋がっていくと言うのはタイトル変更は成功だろう。 どう繋ぐのかは読んでのお楽しみ。皇室に関する事で高森明勅の右に出る現役者は居ないなぁ。2019/07/04