内容説明
日本国憲法はどのような過程で制定されたのか、自衛隊は軍隊なのか、集団的自衛権をめぐる政府の憲法解釈など、難しい憲法第9条の話をやさしく道案内します。
目次
「無条件降伏」の下での憲法制定だったのか
GHQ秘密検閲の下での憲法制定
GHQはどう秘密検閲を行ったのか
公職追放の憲法制定への影響
侵略戦争、防衛戦争とマッカーサー
意外な党が「防衛は可」を主張
芦田修正と本人の意図
「講和」と憲法九条
日米安保と憲法九条
憲察と軍とネガティヴ・リスト〔ほか〕
著者等紹介
加藤秀治郎[カトウシュウジロウ]
昭和24年、岩手県生まれ。慶大法卒。同大学院法学研究科を経て、京都産業大学専任講師、助教授、教授。平成12年から同27年の定年退職まで東洋大学法学部教授。現在、東洋大学名誉教授、法学博士(慶大)(専攻は政治学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kiki
3
憲法第9条の制定経緯では、もともとはマッカーサーは侵略戦争だけでなく防衛戦争(自己の安全を保持する手段としての戦争)も不可とする方針であったが、部下のケーディスらがどの国家にも自己保存の権利があると主張し削られた。国連憲章でも防衛戦争は是認されており、武力制裁も国連加盟国は協力することとなっている。そういう前提も含めて改憲議論をすべき。護憲派は集団的自衛権の是非から逃げていないのか、そもそも安全保障のあり方も考えているのか。「緊急は法を破る」との法格言に則ると改憲は必要ないのか。神学論争はやめよう。2017/01/08
-
- 和書
- フジ三太郎名場面 〈3〉