目次
プロローグ 別れ
旅路1 最後の旅、マドリッドからモロッコへ
旅路2 イタリア―旅の灯火にさすらう
旅路3 フイリピン―こよなく愛したマタブンカイビーチ
旅路4 サイパン―群青の海へ
旅路5 煌きの香港
エピローグ 没後十六年目に降って沸いた虚説「赤報隊」とその接点
著者等紹介
蜷川正大[ニナガワマサヒロ]
昭和26年3月21日、神奈川県横浜市生まれ。同45年に起きたいわゆる「三島事件」に触発され民族派運動に参画。同60年、師・野村秋介が主宰した「大悲会」の第二代会長になるが、その後、大悲会を後継者に譲り、野村が設立した出版社、株式会社二十一世紀書院の代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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だろん
2
平成5年の朝日新聞本社にて自決の前、カメラマン不肖・宮嶋氏も同行しての南欧北アフリカ旅行記はとても興味深かった。民族派リーダー特有のロマンチシズム、慈愛が滲む、師弟の蜷川氏による回顧録。しかし、朝日のゲスっぷりというかカスっぷりはあいかわらず…2015/03/30
yasuhitoakita
1
まず立場をはっきりさせておくと、オレは特攻は愚劣な策だったと考えるし、南京大虐殺はじめ先の大戦で日本が行った一連の行為を否定する右翼の立場は歴史認識に背を向ける甘えだと考えている。ただ、それを前提としても本書の著者蜷川氏が描く故野村秋介という人には限りない魅力を感じた。多分それは、野村氏の思想の奥底に歴史に翻弄された人々に対する哀しみがあるからだと思う。野村氏がもし生きていて、従米に余念のない保守政党や弱者への哀しみを忘れ、事実を歪曲するネトウヨの群れを見たら、何を言いどう行動するだろう…。オススメ。2017/11/21