内容説明
志願して看護助手に選抜された台湾乙女たちと日本軍将兵は過酷な野戦病院勤務の中で心温まる清い縁を結んだ。二つの国に別れても共に流した汗と涙は忘れない。
目次
第1章 野戦病院の青春
第2章 広東第二陸軍病院のナイチンゲールたち(医家伊丹家に生まれて;従軍看護助手との縁;戦後も続いた日台の交流)
第3章 いま伝え遺しておきたいこと(台湾で散ったわが兄;いまも兄を慕い続ける絆とは何か;これからの日本はどうなるか;教育荒廃が国を滅ぼす)
資料篇 日台交流の記録
著者等紹介
洪林幸[コウリンコウ]
日本名・大林充枝。大正13(1924)年生まれ。昭和17年、台湾からの海外派遣看護助手第一回生に志願・合格し、戦時中の九龍陸軍病院、広東第二陸軍病院に勤務した
伊丹康人[イタミヤスト]
大正3(1914)年生まれ。旧制岡山一中から慈惠医科大学予科を経て、昭和14年に同大本科卒業。陸軍軍医大尉として広東第二陸軍病院の外科医長を務める。戦後は東京慈恵会医科大学整形外科主任教授、神奈川リハビリテーション病院院長を歴任。現在は(財)日本股関節研究振興財団理事長。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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