内容説明
憲兵准尉の語る陥落直後の南京、国民党史料の出現、確認された三十万人説の源流、中国古来からの戦法「堅壁清野」、海外研究動向の分析、教科書の描く南京事件―画期的な研究成果を世に問う日本「南京」学会の最新論集。
目次
憲兵准尉(当時)的場雪雄氏の回想
「南京大虐殺三十万人説」の成立―Timperleyの策謀を中心に
堅壁清野作戦に就いて―その比較文明史的考察
アメリカにおける「南京」研究の動向―ジェームズ・バックOther Lossesをめぐる論議と比較して
歴史教科書にみる南京事件
南京「虐殺」―第二次国共合作下の戦争プロパガンダ
著者等紹介
東中野修道[ヒガシナカノシュウドウ]
昭和22年(1947)鹿児島に生れる。昭和46年、鹿児島大学法文学部卒。昭和52年、大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。昭和60年、西ワシントン大学客員教授(日本思想史)。昭和63年、西独ハンブルク大学客員研究員。現在、亜細亜大学教授(日本思想史、社会思想史)。文学博士。日本「南京」学会会長
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