内容説明
明治の先人たちが体得した帝国の知、即ち「国際関係の冷徹な認識」を戦後の日本人はなぜ失ったのか。朝鮮・台湾の日本統治時代や米国・イェィル大学の東アジア教育を手掛りとして、政治人類学者が問ふ「帝国の知」復活への道。
目次
序章 崩壊する『国民経験』―回想第一
第1章 「教育勅語」の感銘―地方有志が受けとめた明治大帝の精神
第2章 東アジアの現地へ―回想第二
第3章 アジアを憂へた人―葦津珍彦の歩いた道
第4章 『帝国の知』とは何か―回想第三
第5章 『帝国の知』の喪失
第6章 イェィル大学の東アジア教育体験記
第7章 日本時代を象徴する「教育勅語」と「芝山巌」―回想第四
第8章 二・二八事件論―日本時代『法治』の記憶
終章 台湾史から戦後日本を見なほす―回想第五