内容説明
自分なりの節操・志魂を抱いてその名を世に知られることも欲せず一将の名を世に立たしめた地のサムライ達。士道小説と称される郡文学のみずみずしい原石29編。
目次
交野八郎通足―後鳥羽院の御行末をお守りして陰一筋の道を歩き続けた大盗
松山主水大吉―死を手段として士を生き二階堂流平法の道統を遺した兵法者
土肥次郎実平―頼朝の七騎落の人選に我が子を下船させて君命に従った近臣
米村権右衛門武庸―守役として大坂夏の陣を生き延び主の愛娘を嫁がせた剛の士
稲葉一鉄と足軽某―戦国の世に支那の母〓と予譲の如き忠義の物語を展開した士
木全次郎知矩―毛利の攻撃に籠城して戦い志には志をもって応えた廉恥の士
岡十郎太郷介―士道にもとる謀略を果たした後に宇喜多直家を諌死した忠臣
門前日向亮親並―謀略を卑怯と主君に窘められて真の士の道に目覚めた知謀家
斑鳩平次―仇名「一直線」そのままに剛直な生き方をつらぬいた戦国武士
小栗又市―悩んだ末に一向一揆討伐に加わり主君家康を救った信者武士〔ほか〕
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