内容説明
近代日本洋画の草創期に活躍した房総にゆかりある6人の画家たち。その熱き青春の足跡と画業を、外房に生まれ育った美術館学芸員がたどりながら綴った、美術を愛する人におくる書。青木繁『海の幸』の舞台となった布良をはじめ、画家たちをとらえた房総の風景。制作のヒントとなった、その穏やかな自然に着目して思索を広げ、彼らの青春を浮き彫りにする。
目次
第1章 布良を訪れた画家たち(青木繁と『海の幸』;中村彝と『海辺の村』;海よりも平野を愛した森田恒友)
第2章 外房の海に魅せられて(布良から帰京した坂本繁二郎は…;一時、外房に移り住んだこともある林倭衛の画業;太海の江澤館で『外房風景』を描いた安井曾太郎)
著者等紹介
大久保守[オオクボマモル]
昭和23年(1948)千葉県に生まれる。昭和46年(1971)上智大学文学部新聞学科を卒業。昭和48年(1973)千葉県教育庁文化課に勤務。翌49年から17年間、千葉県立美術館に勤務し、展覧会の企画・開催や作品収集にあたる。この間、房総の美術史に関係した作家や作品の研究に励む。その後、千葉県立上総博物館、千葉県立房総のむら、千葉県立中央博物館などに異動し、現在は千葉県立美術館の普及課長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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