内容説明
世代も素姓も異なる五人の女性たちの物語が繰り広げられる。何気ない日々を描きながら、深い意味を問いかける衝撃作。
著者等紹介
バッハマン,インゲボルク[バッハマン,インゲボルク][Bachmann,Ingeborg]
1926年オーストリアのケルンテン州クラーゲンフルトに生まれる。幼少のころから作曲を試み、曲につけるテキストの作成を契機に10歳ごろから詩作を始める。1938年ヒットラー率いるドイツ軍の故郷への進入が生涯克服すべきトラウマとなり、政治的意識の覚醒となる。1949年ウィーン大学でハイデッガー哲学の受容に関する論文により博士号取得。言葉や画像では到達できない「絶対的なもの」が表現されている音楽的な境地と、歴史上のトラウマとを同時に表現できる「ことば」を求めて、死の直前まで多岐にわたる文学ジャンルを実践、1971年ベストセラーとなった小説『マーリナ』はその結晶と言える。それに続く『ジムルターン』でさらなる展開が期待されながら1973年滞在先のイタリアで不慮の死を遂げた。ビューヒナー賞を初めとして、文学賞を総嘗めにした作家との異名をもつ
大羅志保子[オオラシホコ]
ウィーン大学ドイツ文学科博士課程修了。インゲボルク・バッハマンの『マーリナ』に関する論文で博士号取得(Ph.D.)。ウィーン日本人学校、在オーストリア日本国大使館領事部勤務などを経て、現在、日本大学文理学部ドイツ文学科教授。専門はドイツ・オーストリア・スイス現代文学、女性文学。バッハマン、ベルンハルト、リルケ、女性文学、欧州連合等について日独両語での論文多数
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